kyokon_cs’s blog

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流星の音色  ロミジュリと比較してみる

✴︎個人的な考察、感想です!

 

ネタバレ、深読みしかないです

あしからず。

 

 

 

 

どうも、パンフレットを隅々まで読むタイプのオタクです。

流星の音色のパンフレットにある

「悲劇とミュージカルの豊かな関係」というページが素晴らしかったのです!

 

ロミジュリ、それに付随するウエスト・サイド・ストーリー

オペラ座の怪人ラ・ラ・ランド

結ばれない恋が美しいのは、悲劇ゆえ

そこに名曲があるから。

こんな内容なのですが

大好きな作品のオンパレード!笑

 

切っても切り離せないのが、ロミジュリだよなぁと。

 

いろんな解釈があると思うけれど

流星の音色は、ロミオ&ジュリエットと似ているようでかなり対立構造にあると思うんです。

 

結末がまず違うのですが。笑

他にも感じたポイントがあるので、忘れないうちに書いちゃいます。

 

①乳母の存在

 

シルヴァを応援し支えてくれる乳母。

シルヴァへの気持ちを歌うナンバーはもう、涙なしでは観れませんでした。

乳母カルムがシルヴァを思う気持ちが強いあまり

シルヴァを引き止めますが、

気持ちが通じ

最後にはシルヴァを送り出します。

 

ロミジュリでも乳母はかなりキーパーソンになりますね。

ジュリエットを応援し、ロミオへの使いを買って出てくれたり。

応援してくれていた乳母でしたが

最後には婚約者と結婚するよう言ってきて

ジュリエットはついに

乳母に本心を伝えずに終わります。

 

 

②母の子離れ

 

母親もまた、対照的な描かれ方でした。

シルヴァに厳しくするフローラーリアですが

ひたむきにリーパを思う姿を見て

シルヴァの選択を最後には認めてくれます。

 

ロミジュリと違う点は、

フローラーリア本人にもスポットが当たり

母もかつては恋をし、

悩んだ末諦めてしまった過去があるとわかる。

フローラーリアにとっては、

自身が選べなかった道を進むシルヴァを応援し

子離れをする物語なわけです。

愛ゆえ、ですね。

 

 

③シルヴァの変化

 

いっちばん、心が動いたのは

シルヴァの恋をしてからの変わりようかもしれない!笑

 

一幕では、自信なさげでネガティブな子なのかなと思っていたら

恋なのかしら?と迷い、

これは恋だわ!と分かってからの強さったらもう。

恋した乙女は無敵なのね!笑

 

一番印象的なのは

雨に濡れ、姿が消えかけているのに

「これも(消えるのも)本当だったみたい」

と言うところ。

ちょっと腹が座りすぎてゾクッと来てしまいました。笑

 

 

④美しいセリフ

 

ロミジュリとの比較としては

無敵モードのシルヴァも、リーパも、

悲観的なことは言わない。

 

ロミジュリ、もちろん大好きな作品なんです。

古典的な作品ですし、言葉すべてが美しい。

「どうして貴方はロミオなの?」は

ただただ美しいセリフです。

 

一方流星の音色はどう考えても悲劇なのに

言葉では辛いことは何も言わないんです。

 

何故なの?と言うだけで

悲劇さゆえ泣けるはずなのに、

言わないのです。

「まだそばにいたい」

「もう何も怖くない」

としか言わないのです。

 

で、そこに

「出逢えてよかった」ですよ?

消えると知りながら??

本当に、本当に涙でぐしゃぐしゃでした。

今も書きながらなんなら泣いてます。

 

文学的、耽美な言葉だけが

美しいのではなく

シンプルな言葉だからこそ

キラキラ輝く瞬間もあるんだと。

 

そして最後のリーパの顔。

ひとこと、「シルヴァ」とだけ。

あのシーンは一瞬が一生のようでした。

 

 

 

一応、リーパさま贔屓なんですが

なんだかシルヴァちゃんサイドのことばかり。笑

きょもの演技や歌、演出についてなど

まだまだ覚えておきたいことばかりなので

また書きます。